4月20日 米ワシントンでのG20財務相・中央銀行総裁会合で貿易戦争に対する各国の足並みは揃うのか

4月20日 米ワシントンでのG20財務相・中央銀行総裁会合で貿易戦争に対する各国の足並みは揃うのか

前回3月のG20財務相・中央銀行総裁会合の共同声明『さらなる対話や行動が必要


3月20日にアルゼンチン・ブエノスアイレスで開かれたG20財務相・中央銀行総裁会合において、米国の保護主義的な通商政策や鉄鋼・アルミニウム製品に対する

追加関税措置を念頭においた通商問題に対して『さらなる対話や行動が必要』との共同声明をもって閉幕しました。

実に当たり障りのない共同声明で、実質各国の足並みが全く揃っていませんと発表したようなものですね。声明発表後の米ムニューシン財務長官の貿易戦争に関して『米国は対立を恐れない』という発言が会合の低調さを物語っています。


仮想通貨が初めて議題に


仮想通貨についても初めて議題にあがりましたが、国家に発行権があるいわゆる現物通貨とは性質が大きく異なる物で、共同声明の中でも『通貨としての主要な特性を欠いている』としています。

これは要するに、現状仮想通貨では価値通貨として製品やサービスと交換する事が一般的ではなく(仮想通貨自体の価値の変動が激しいため)また価値の貯蔵手段としての通貨としての役割も現状では果たせません。(同じく価値変動が激しいため)

マネーロンダリング(資金洗浄)や犯罪資金やテロ資金集めに利用される事への懸念が表明され、悪用防止への規制整備・強化に重点を置き、また消費者保護に関連した規制についての整備も急ぐとしました。

具体的な仮想通貨規制案は発表されず、7月のG20財務相・中央銀行総裁会合での各国統一見解による規制案の発表を目指すようです。


4月20日の会合で貿易戦争に対する各国の足並みは揃うのか


米国は既に鉄鋼・アルミ関税の導入にトランプ大統領が署名しています。また中国も報復措置として米国からの輸入品目128品目に高関税を課す措置を4月2日より講じています。

 

米国の貿易摩擦是正という旗印による保護主義的な通商政策に中国も対抗措置を講じている現状では、4月20日の会合で、各国の足並みが揃った上での前向きな共同声明は期待できません。

米国の主張が貿易摩擦・貿易不均衡の是正である以上、米国以外の国と通商政策が相容れる事はありません。このまま米国が保護主義的な通商政策を続ければ、世界貿易そのものの停滞は免れないでしょう。


まとめ


今世界は、私たちが感じている以上に混沌とした世界に突入しているのかもしれません。こんな時に国内の問題で、政治の空白を作っていては再び”ジャパンパッシング”が巻き起こりかねません。

こんな時だからこそ政治家のみなさんにしっかりしてもらわなければならないのですが…。あまり期待できそうにないですね(苦笑)