珠玉の名著「論語」より今日の一節 『反省について』
- 2018.04.13
- 論語

孔子の門人 曾子の言葉『毎日、3つの事を反省する』
曾子は言った
私は毎日、わが身を振り返り、3つの事をしていないかどうか、いつも反省している。
①目上の人のために奔走するあまり、自分自身を裏切ってはいないか。
②友達に調子を合わせて、心にもないことを言ってしまったのではないか。
③十分に身についてもないことを、軽々しく受け売りして目下の者に伝えてはいないか。
この言葉は現代社会の歪みに対する訓示のような言葉です。
組織で働く以上は上司の指示や意向を汲取り行動しなければなりません。しかし、会社や上司の考えがイコール自らの考えにフィットするとは限らないのです。
大抵の人は上司の考えに自らを擦り合わせ心が少しずつ消耗していきます。そのダメージの蓄積がうつ病などの心の病に繋がるのです。
選べない上司に心をすり減らされるぐらいなら、自らを奮い立たせて大きく環境を変えてもその変化に対応できる力を身につけましょう。それが自らの成長にもなるのです。
人にとって友人というのは大切な存在です。近しい家族に話せない事も心の友には話せるのです。そういう友人を一人持ちましょう。
そしてその友と話した時、心にもない事を自分が言ってしまっているのなら、あなたの心は疲弊しています。心からの友はただ話すだけで、そんな事もあなたに教えてくれるのです。素晴らしい存在ですね。
現代社会は情報で溢れています。そして情報を取得するのも容易です。だからこそ情報をふるいにかけなければ自らが情報に押しつぶされてしまいます。
良く吟味し、選び抜いた情報ならあなたは自ら体験し、詳しく知りたいと思うはずです。そうやって身につけた情報だけを人に伝えるようにしてください。みんながそうする事によって情報の精度が格段に上がる事になります。
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