セクハラのようなデリケートな問題は疑いが生じた時点でアウトだがセクハラを黙認して取材をさせていたテレビ朝日もアウト
- 2018.04.22
- 国内ニュース

セクハラ被害をテレビ朝日の女性社員から告発され、そのセクハラを否定しながら事務次官の職を辞した福田元事務次官。
福田元事務次官を擁護し追認する財務省や麻生大臣の姿勢に批判が集まる一方、テレビ朝日側も女性社員が上司にセクハラ被害を相談していたにも関わらず黙認し、取材を続けさせていたという話まで出てきています。
果てにはこの女性記者によるハニートラップだろうなんて下世話な話も。…国際情勢が4月27日の南北首脳会談や、4月20日より開催されたG20での保護主義的な通商政策への各国の対応策、シリア問題などめまぐるしく重要な情勢の変化が起きている中で、日本国内では連日出てくる低レベルな問題。
そしてそれをこぞって報道するマスコミに、低レベルな問題に乗じて政権攻撃のネタとする野党。国民はうんざりしてるんじゃないでしょうか。
国会運営どうなってるんですかね…。法案審議進んでないでしょうこんな状態では。
疑いが生じて報道された時点でアウト
まあそういった嘆きは置いといて、福田元事務次官のセクハラ問題。まず言えるのはあれだけの立場にある人に対して、セクハラの疑いが生じてああいった音声が報道されてしまった時点でアウトでしょう。
本人が否定しようが、仮にハニートラップであろうが、取材を受けている場面でああいった言葉を発する事自体、脇が甘い、警戒心なさすぎ、事後経緯への想像力なさすぎ、ですね。
そんな人物が財務省事務次官やってるんですから…。日々まじめに苦しい思いして働いている国民はうんざりですよ。そりゃみんな思ってしまいますよね、国のお偉いさんなんてみんなあんなもんだと。
もうああいった発言は日常茶飯事なんでしょうね、永田町界隈では。民間企業であれやったら有無を言わさずアウトですよ。
テレビ朝日も被害を黙認して取材を続けさせたなら加害者
で、テレビ朝日ももし女性社員の上司がセクハラ被害の相談を受けて黙認→取材を続けさせるという流れが本当なら、これまたアウトですね。マスコミの取材方法の一つに、女性を取材対象に取材させ、女性という立場を利用してなんらかの情報を引き出すというやり方があると思われても仕方ないですよ。
通常ならセクハラ被害を相談された時点で取材担当から外す→自分だけで判断できないならさらに上層部に稟議をかけてセクハラを明るみにするかを会社全体で意思決定する、でしょう。
さすがに相談された上司も独断でセクハラ公表という判断はくだせないでしょうから、上層部に掛け合えば良かったんですよ。それで上層部から「そんなものは黙認して取材を続けさせろ」と一蹴されるのならテレビ朝日は腐っていますよね。
おそらく相談を受けた上司がそこまで深刻に事態を受け止めてなかったんでしょう。ということは女性記者がセクハラを受ける事はままある事で、マスコミ全体がそんなもんだよ、っていう考えなんでしょうね。
もしハニートラップなら自ら告発する意味がわからない
今回の件で一番の被害者は女性社員ですよ間違いなく。テレビ朝日は加害者です。一番の被害者である女性社員もハニートラップ仕掛けたんだろうなんて言われて一部批判を受けているようですが、もし彼女が福田元事務次官からのああいった発言を本当に苦痛に感じていて、
上司に相談したが会社側からは黙認され取材を続けさせられたのなら、女性記者が受けた苦痛や心労はとてもひどいものですよね。ましてやもし自らハニートラップを仕掛けていたという意識があるならセクハラ被害として週刊新潮に告発しますかね?意味わからんでしょう。
それをハニートラップだとかなんだとか一部で言われている事を知ったら、ますます彼女の心の傷は深まります。まさしく被害者の人権を守る姿勢が、今日本に問われているんだろうと思いますね。
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