大韓航空社員らが水かけ事件やナッツリターン事件を受けて退陣要求デモ

大韓航空社員らが水かけ事件やナッツリターン事件を受けて退陣要求デモ

 

4日夜 首都ソウルの光化門広場で韓進グループ傘下の大韓航空社員数百名が、韓進グループ会長の娘で、暴行・業務妨害容疑で捜査を受けていたチョ・ヒョンミン氏の逮捕状請求が棄却された事を受けて、経営者一族の退陣を要求するデモを行った。

チョ・ヒョンミン氏は会議中に取引先広告代理店の社員に激怒し水をかけた、いわゆる「水かけ事件」が問題となっていました。

 

 

韓進グループでは会長の長女チョ・ヒョナ氏が2014年に大韓航空機内で、ナッツの出し方が気に入らないと激怒し、離陸直前の航空機を引き帰させた、いわゆる「ナッツリターン事件」で問題となりました。

その後ヒョナ氏が同グループの別会社の社長に就任していた事も問題視されており、韓進グループのみならず韓国財閥経済の歪みが表面化し、社会問題として再度クローズアップされています。

 

様々な議論が韓国国内でも行われているようですが、財閥経済の歪みの要因の一つとして、歪められた儒教思想があるでしょう。

韓国は儒教思想が色濃く残る国で、目上(年齢だけでなく地位や立場)の人への敬意や、親孝行、形式や儀礼の尊重を重んじる思想です。

日本にも近しい考え方がありますよね。年功序列や親孝行などはかなり日本にも浸透しています。

で、韓国ではとても儒教思想を重んじるので、一歩その思想が歪んでしまうと目上の立場の人間から下の立場の人間へのパワハラがまかり通ってしまいます。

本来は目上の立場の人間は敬われ、そして目上であればあるほど自らを律っし、下の立場の人間をおもんばかり、時に厳しく時に優しく接するというのが儒教思想の形です。

ですが、韓国財閥経済の中では、地位や立場が上になればなるほど下の人間への横暴が許され、形式的に敬われるだけで、地位が上だから逆らえずにいるだけという状況が常態化しているのでしょう。

 

権力の集中が許されればこうなります。だからといって財閥を全て解体するのかというと、それも不可能でしょう。それがますます韓国財閥社会の闇を深くしています。

今回の退陣要求デモは韓国にとっては良い流れでしょう。いくら財閥経営者一族といえども、不条理な横暴やふるまいは絶対許されないのです。

内部告発やSNSなどで、いくらでも自らの横暴が明るみに出るリスクがあると財閥経営者一族が認識すれば、少なくとも人道に外れるような横暴な行為はできなくなるでしょう。

 

財閥社会の歪みがたびたび問題となる韓国。日本との関係は文化的交流など非常に盛んで、歴史的な問題はあるにせよ、友好的な隣人である事が望ましい国です。

その韓国がもっと自由闊達で歪みの少ない社会になる事を願ってやみません。