イラン核合意のアメリカ離脱判断がせまる 良好な合意とは言えないがそれでも合意は維持するべき

イラン核合意のアメリカ離脱判断がせまる 良好な合意とは言えないがそれでも合意は維持するべき

 

イラン核開発の縮小などを条件に制裁を解除する2015年のイラン核合意(正式名称は包括的共同行動計画:JCPOA)に対して、

アメリカのトランプ大統領が弾道ミサイル開発に対する規制が合意内容に含まれていない事や、2025年に核開発条項の一部の期限が切れる事を問題視し「史上最悪の合意」と切り捨て、合意から離脱する方針を示しています。

 

 

これに対しイランのロウハニ大統領は反発し「核合意は交渉不可能で、義務を超えるいかなる制約も受け入れない」としています。

 

この米・イランの対立にフランスマクロン大統領が仲介する形で、新たな枠組みでの合意を5月12日の期限ぎりぎりまで交渉を続ける情勢です。

 

確かに2015年のイラン核合意には弾道ミサイルの開発を制御する項目や、核開発の縮小に期限をもうけるなどベストな合意とはほど遠いものです。

しかし、これ以上の核保有国の増加を防ぐ世界の共通理念の元で、イランの核開発を遅らせ交渉の余地を残した上での合意は、全く意味がないものだったとも言い切れません。

フランスが提示する新たな枠組みでの合意をイラン、アメリカ双方が受け入れる形がベストでしょうし、そうなる事が世界情勢にとってプラスとなるはずです。

新たなリスクの火種が回避されるかどうか5月12日までの関係各国の動勢に注目していきたいですね。