珠玉の名著「論語」より今日の一節 『急がない、小さな利益を追わない』

珠玉の名著「論語」より今日の一節 『急がない、小さな利益を追わない』

 

子夏が筥父(きょほ)という町の長となったので、孔子に政治について尋ねた。孔子は答えた。

「急ぐな。小さな利益を追うな。急ぐと、かえって達成できない。小さな利益を見てしまうと、大きな事業はできない」

 

現代社会では小さな利益をすぐに求められる事も多々あります。例えば会社組織などでは経営者など上位管理者は中長期の経営戦略を構築し、下位管理者及び一般職は短期的な売上を求められます。

これは至極まっとうな在り方であって、それぞれの地位や立場で為すべき事を見定めてお互いを信任し、業務に注力できているような企業は健全です。

ですが、上位管理者が短期的な目先の利益を追い求めすぎると組織は歪んで行きます。下位管理者は上位管理者の意向を忖度し、数字をねじ曲げるリスクがあります。

一般職は数字がねじ曲げられている事に気づき、現場での細かなかつ重要な事象を上司に報告しなくなります。そこから小さなほころびが生まれ、それがやがて大企業をも揺るがす大きな不祥事となるのです。

 

故に、上位管理者は短期的な利益を追い求めてはならないのです。任せましょう信頼の置ける部下に。

もし結果が悪ければそれはあなたの任命責任及び監督責任です。それほど上位管理者というのは厳しい立場なのです。

そういった姿勢と覚悟で上位管理者が仕事をするなら、もしあなたがその部下ならどのように感じ、どのように行動しますか?この人を支えたい、この人と良い仕事をしたいと部下が思ってくれたならきっとその組織は安泰です。

そうやって企業は人を育てて行くのが理想です。そういった企業が多い国ならその国も安泰ですね。