「ゲームは勉強の敵!」なんて言われがちですが、現代の遊びには情報リテラシーや創造力、問題解決力など、将来に役立つ力が詰まっています。インターネットには偽情報が洪水のようにあふれ、子どもたちは誤った情報リスクに常にさらされています。だからこそ、正しい情報を見極める情報リテラシーの育成が命に関わる重要な課題となっています。また、ゲームではプレイヤーが独自の戦略を考えたり課題を解決したりする場面が多く、創造性や問題解決力が自然と伸びる訓練になります。さらにYouTubeとゲームを組み合わせることで、遊びながら学ぶ新しい学習回路が生まれているのです。
昔のゲーム vs 今のゲーム(比較表)
| 昔のゲーム | 今のゲーム | 
|---|---|
| 2Dピクセルのシンプルなグラフィック・限られた操作 | 高解像度3Dグラフィック、多彩な操作体系(スマホ・VR対応) | 
| 家庭や友達とのローカル対戦・プレイ | ネットを通じ世界中と協力・対戦し、オンラインコミュニティでつながる | 
| ルールやコンテンツは固定 | 『マインクラフト』のようにユーザー生成コンテンツやルール変更が可能 | 
| 攻略情報は雑誌や口伝えが中心 | YouTubeやSNSで攻略動画・情報が瞬時に共有される | 
| 娯楽主体で学習要素は少ない | ゲームを通じて科学・経済・問題解決などを実体験 | 
YouTubeとゲームで拓く新しい学習回路
最近の子どもたちは、好きなゲームを遊ぶだけでなく、YouTube動画を見て「こうやるんだ!」と学び、実際にプレイで試すサイクルを自然と作っています。たとえば人気対戦ゲーム『PUBG』はYouTubeで数多くのプレイヤーに実況され、そこで得たテクニックを子どもたちが自分のプレイに活かしています。このように、動画学習と実践を組み合わせることで、ゲームの中でも家庭学習のような学びが行われているのです。
ゲームで自然に身につくビジネススキル
実はゲームで鍛えられる力には、ビジネスシーンで求められるものと共通するものが意外とたくさんあります。例えば:
- チームワーク・協調性: オンラインゲームでは仲間と連携して目標達成を目指す必要があります。プレイヤー同士が協力作業を行うことで、コミュニケーション力や協調性、さらにはリーダーシップも自然に身につきます。
 - 問題解決・戦略立案: 難易度の高いステージでは自分なりに戦略を練り、必要な情報を集めて解決法を見つけます。こうした経験が判断力や戦略的思考力を育み、まさに仕事での意思決定にもつながります。
 - 創造性・テクノロジースキル: ゲーム制作に関心を持つ子どもは、実際にレベル作りや動画編集に挑戦します。あるゲーム愛好家の父親によれば、ゲームに熱中する息子は高度な算数力や基本的なコーディング知識まで身につけていると言います。これらのITスキルは将来のSTEM系キャリアにも直結します。
 - 国際コミュニケーション力: オンラインゲームでは世界中のプレイヤーとチームを組むことも多く、母語が異なる相手とも交流します。この体験が自然と異文化理解や語学学習につながり、グローバルな視点とコミュニケーション力を育む土台になります。
 
これらのゲームで身につけたスキルは「仕事に役立つプロフェッショナルスキル」に非常に近いと言えますね。
まあ、中高年の方からすると、ゲームごときでビジネススキルが身に付くなんて、そんなわけねぇだろうって感じでしょうね。
親の価値観がアップデートされないと…
親世代と子ども世代には、デジタルメディアへの接し方に大きなギャップがあります。実際、パソコンやネット環境について「わかる親」と「わからない親」の間でスキルの差がどんどん広がっていることが指摘されています。こうした差は子どもの学習環境にも響きかねません。もし親が情報機器に不慣れなままゲームやインターネットを一律に制限すると、子どもの主体的な学びの機会を奪ってしまう危険があります。また、子どもが置かれた環境は親世代とは大きく違うことを理解し、自分の世代の価値観を一方的に押し付けない姿勢が求められますね。
「何をするか」「どう関わるか」が大切な視点
ゲームをただ禁止するのではなく、遊び方やルールを親子で話し合って決めることが肝心です。例えば「今日は30分だけプレイしよう」と目標を立てたり、クリアしたら◎をつけるなど目標設定を共有すると、達成感にもつながります。重要なのは、子どものメディアに関わる生活習慣を整え、意識が少しずつ変わり行動に移ることで、無理なくゲーム利用のルールが身につく環境を作ることです。こうしたステップを通じて、デジタルネイティブの親たちが子どもにメディア情報リテラシーを教えていけるようになると良いですね。
まとめ:親が身につけたい現代のリテラシー
- メディア情報リテラシー: インターネット上の情報を主体的に読み解く力です。UNESCOが提唱する概念でもあり、親も自ら学び直して子どもと一緒に情報の見極め方を身につけましょう。
 - ITリテラシー: スマホだけでなくPCやオフィスソフトの使い方、プログラミング教育にも親自身が触れておくことが大切です。
 - 柔軟な価値観: 親世代の常識が子どもには通じないことを前提に、子どもの考えや最新の遊び方を尊重する姿勢を持つことが求められます。
 - 国際的視野・共感力: ゲームで世界中の人と交流する経験を肯定的に捉え、語学や異文化コミュニケーションの学びにつなげましょう。
 
親自身がこれらのリテラシーを磨くことで、子どもがゲームやYouTubeから得る学びを最大化し、未来に向けた力を存分に伸ばす手助けができるはずです。
参考資料、引用元:
- SmartNewsメディア研究所smartnews-smri.com,
 - 子どもゲーム学習研究superprague.wordpress.com,
 - Technical.lytechnical.ly
 - Benesse教育情報benesse.jp
 - こども教育総合研究所kids.athuman.com
 - WEFweforum.orgなど。
 

			
			
			
			
			
			
			
			
			
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